適切なJLファイルの使用
JLファイルとは自動CMカットに使われているjoin_logo_scpのコマンドファイルのことです。
「JL」フォルダに入っています。
デフォルトでは「JL_標準.txt」が使われるようになっています。
ただいくつかの放送局は以下のファイルを使った方が精度が上がります。
JL_ATX.txt:AT-X
JL_MBS.txt:MBS、TBS、BS-TBS
JL_NHK.txt:NHK総合、NHKEテレ、NHKBS1、NHKBSプレミアム
JLファイルは「チャンネル設定」タブで指定できます。
または「プロファイル」タブでプロファイルごとに指定することもできます。
ちなみに以下のJLファイルは複数話構成のファイルを分割することができます。
JL_ATX(ファイル分割).txt:AT-X
JL_構成30分単位(ファイル分割).txt:AT-X以外
PMT更新によるCMカット
番組の前後にCMが残ってしまう場合に効果的です。
「プロファイル」タブの下の方にある「最初から□%と最後から□%にPMT更新がある場合はCMとする」を使います。
何%に設定するかですが、カットしたい長さと動画の長さで変わってきます。
カットしたい長さ ÷ 動画の長さ × 100 で求められます。
例えばカットしたい長さが30秒(0.5分)で動画の長さが31分の場合
0.5 ÷ 31 × 100 = 1.612……
になるので2%に設定します。
カットしたい長さが30秒(0.5分)で動画の長さが16分の場合
0.5 ÷ 16 × 100 = 3.125
になるので4%に設定します。
もちろんPMT更新がなければカットされません。
PMT更新があるかどうかはログを見ればわかります。
例えば以下は前後マージン30秒で録画した31分のTSファイルをエンコードしたときのログの一部分です。
AMT [info] [PMT更新] ストリーム時刻: 0分31.07秒 AMT [info] PID: 0x0140 TYPE: MPEG2-VIDEO TAG: MPEG2 映像(0x00) AMT [info] PID: 0x0141 TYPE: ADTS AAC TAG: MPEG2 AAC 音声(0x10) AMT [info] [PMT更新] ストリーム時刻: 27分31.08秒 AMT [info] PID: 0x0140 TYPE: MPEG2-VIDEO TAG: MPEG2 映像(0x00) AMT [info] PID: 0x0141 TYPE: ADTS AAC TAG: MPEG2 AAC 音声(0x10) AMT [info] [PMT更新] ストリーム時刻: 30分31.10秒 AMT [info] PID: 0x0140 TYPE: MPEG2-VIDEO TAG: MPEG2 映像(0x00) AMT [info] PID: 0x0141 TYPE: ADTS AAC TAG: MPEG2 AAC 音声(0x10)
31.07秒、27分31.08秒、30分31.10秒にPMT更新があるのがわかります。
31.07秒以前はCM、27分31.08秒以降もCM、30分31.10秒以降は次の番組の冒頭です。
つまり前30秒(0.5分)と後3分30秒(3.5分)が不要なので
0.5 ÷ 31 × 100 = 1.612……
3.5 ÷ 31 × 100 = 11.290……
になり2%と12%に設定します。
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