AviSynthの派生版です。
64bitとマルチスレッドに対応しており、非常に高速に動作します。
インストール
GitHubからAviSynthPlus-MT-r~-with-vc_redist.exeをダウンロードします。
インストールで特に変更するところはありません。
pluginsフォルダの使い分け
pluginsフォルダは4つあります。
「64」の有無は32bitか64bitかの違いです。
「+」の有無はAviSynth+用に書かれているかそうでないかです。
プラグインの動作環境にAviSynth+が書かれていれば、「+」に入れればいいと思います。
AviSynth+用プラグインの導入
delogo.dll
ロゴ除去プラグインです。
AviSynth.infoのアーカイブからdelogo_avs+.zipをダウンロードします。
x64フォルダの中身をplugins64+フォルダへ、x86_ICCフォルダの中身をplugins+フォルダへ入れます。
MPEG2DecPlus
DGDecode.dllのAviSynth+版です。
Ch’s barnへ行き、右側の「制作物とか」の「MPEG2DecPlus binary」をクリックします。
「binary」をクリックしてダウンロードします。
MPEG2DecPlus.dllをplugins+フォルダへ、MPEG2DecPlus64.dllをplugins64+フォルダへ入れます。
マルチスレッド
MTモードの指定
フィルタごとにMTモードを指定します。
MTモードは1~4まであります。
SetFilterMTMode("フィルタ名", 3)
このように書きます。
フィルタごとに最適なMTモードがあります。
AviSynth wikiの「AviSynth+ MT modes」をクリックするとまとめられています。
ちなみに1~4にはそれぞれ別名があります。
1(MT_NICE_FILTER)
2(MT_MULTI_INSTANCE)
3(MT_SERIALIZED)
4(MT_SPECIAL_MT)
記述はどちらでも構いません。
SetFilterMTMode("フィルタ名", MT_SERIALIZED)
これは先ほどと同じ意味です。
ソースフィルタ(LWLibavVideoSource、MPEG2Sourceなど)はr2069から自動的に3が使われるようになったので、指定する必要はありません。
リリースが比較的新しいプラグインは自動登録されるものが多いので、そういう場合も不要です。
プラグインのreadmeなどに書いてあります。
DEFAULT_MT_MODEはMTモードを指定していないすべてのフィルタに影響するので、最初に書きます。
Chikuzen氏が3(MT_SERIALIZED)を推奨しているので、3が無難だと思います。
SetFilterMTMode("DEFAULT_MT_MODE", MT_SERIALIZED)
MTモードを書いたら、拡張子をavsiにして保存します。
それをavsファイル内でインポートして使います。
# MTモードの読み込み Import("C:\AviSynth\MT.avsi") src = "D:\ts\sample.ts" LWLibavVideoSource(src) AudioDub(last, LWLibavAudioSource(src, av_sync=true)) return last
MTの有効化
avsファイルの最後にPrefetch(X)を書きます。
XにはCPUのスレッド数を書きます。
半分ぐらいが丁度いいようです。(4コア8スレッドなら4など)
return lastの前に書きます。
# MTモードの読み込み Import("C:\AviSynth\MT.avsi") src = "D:\ts\sample.ts" LWLibavVideoSource(src) AudioDub(last, LWLibavAudioSource(src, av_sync=true)) # MTの有効化 Prefetch(4) return last
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