デジタル制作になる前の昔のアニメは適切なテレシネ処理がされていないため、普通に逆テレシネすると残像が残りブレンド化したような映像になります。
AviSynthのSrestoreという関数を使うと、こういう素材を綺麗に逆テレシネすることができます。
必要
Srestore
Doom9からダウンロードします。
Srestore.avsiをpluginsフォルダに入れます。
MaskTools2
GitHubからダウンロードします。
masktools2.dllをpluginsフォルダに入れます。
GRunT
32bit
AviSynth wikiの右上の「Download」からダウンロードします。
GRunT.dllをpluginsフォルダに入れます。
64bit
AviSynth+ x64 pluginsからgrunt-x64.rarをダウンロードします。
ファイル名にハイフンが入っているとAvsPmodで警告が出るので、grunt-x64.dllをgrunt.dllにリネームしてからplugins64+フォルダに入れます。
書き方
Srestoreは60pにしてから使うものなので、yadifmod2などで60p化します。
次にSrestoreのfrateで23.976を指定します。
yadifmod2(mode=1) Srestore(frate=23.976)
設定
frate
Srestoreはデフォルトだと25p出力なので、24p出力する場合は23.976を指定します。
dclip
ここで指定したインターレース解除フィルタは検出にのみ使用されます。
高品質なインターレース解除フィルタを使う場合は、高速なインターレース解除フィルタをここで指定することで処理を高速化できます。
関数
QTGMC24P2
60p化にQTGMCを利用している関数です。
dclipを使うことで処理を高速化しています。
ReduceFlickerが必要なので、GitHubからダウンロードしてReduceFlicker.dllをpluginsフォルダに入れます。
以下のスクリプトを拡張子を.avsiにしてpluginsフォルダに入れます。
function QTGMC24P2(clip clip){ d = clip.Bob(-0.2,0.6).ReduceFlicker(strength=1) clip = clip.QTGMC(Preset="Fast") clip = clip.srestore(frate=23.976, dclip=d) return clip }
avsファイルに以下のように書きます。
QTGMC24P2()
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